おいしい芋づくり、始まりの季節です。
温暖な九州といっても、寒い日は霜がおりるほどの寒さの中、うまい芋づくりの準備は始まります。二月初旬から三月初旬、種芋をふせこむ(植え付ける)ことがまず第一歩。育苗にはまだまだ気温が低いため、ふせこみはビニールハウスの中で行われます。
芽は芋の成り口側の一ヵ所からしか出ないので、きれいにととのえられた畝に同じ方向にびっしりと並べてゆきます。土をかけ、水を撒き、数週間発芽を待ちます。種芋から発芽した苗は、二週間ほどで摘み取る事ができるようになります。
ハウスの中で念入りに温度調節、大事に育てられ、20センチ程育つとまた次の苗を育てるための苗として丁寧に摘み取られます。摘み取られた苗は新たな畑へと植えられ、芽を伸ばします。この作業が何度も繰り返され、ひとつの種芋から約15本の苗が育ちます。ここで育った苗を四月頃農家さんに託し、植え付けをしていただきます。